Mori-Ôgai-Gedenkstätte Berlin / ベルリン森鷗外記念館・ベアーテ・ヴォンデ

ミニマムで学ぶドイツ語のことわざ

Im September veröffentlicht meine Freundin Miori Fujimura im Kuresu-Verlag ihr erstes Buch mit Erklärungen zu 100 deutschen Sprichwörtern, an dem ich mitgearbeitet habe. Anfang 2020 erscheint eine erweiterte Version.

Cover 100 Deutsche Sprichwörter Cover

  はじめに

 ドイツ語の学習を続けていると、ことわざに出会う機会も自然と増えてきます。最初のうちはよくわからなくても、踏み込んでみると、ことわざについての興味がますます湧いてくるものです。
 ドイツ語にも、日本語と同じようにことわざがたくさんあります。正しく理解して、自由に使えるようになりたいですね。でも、そのために、ことわざのリストをただ片っ端から覚えればよいというわけではありません。ことわざの意味を知った上で、その使い方を理解しておかなければ、役に立つどころか、危険であるともいえるでしょう。簡単な単語の組合わせから推測しても、自分の意図とずれて、意外なニュアンスを含むことがあるからです。
 私がドイツ語のことわざと最初に出会ったのは、大学生のときでした。橋本郁雄先生のドイツ語講読とドイツ語学演習で、ことわざがさまざまな角度から扱われ、大いに引きつけられました。卒業後は旧東ドイツとの文化交流の団体に勤務し、職場でことわざに接する機会にも恵まれて、関心を抱き続けています。
 さて、100のことわざは、私自身がさまざまな場面で出会ったことわざばかりです。実際よく使われて、コミュニケーションに役立つと思われるものを選びました。協力してくれたのは、仕事を通した友人、ベアーテ・ボンデさんです。彼女は、ベルリン森鴎外記念館で、企画、運営、調査全般に携わっています。
 どんなことわざをどう使うかは、時代、地域、世代の違いだけでなく、個人差もあります。ことわざの意味や用法も一つだけとは限りません。この本では、個々のことわざの用例をなるべく複数あげることで、その幅を感じていただけるように心がけました。
 本来、ことわざは口承で伝わってきたのものです。ことわざを口にすると、多くの場合、印象に残るような工夫がなされていることに気が付きます。ここで扱う用例の多くは短い会話形式ですので、ことわざの使われる場面をイメージしながら、ぜひ声に出してみてください。
そして、実際に、ことわざを使えるときが来たら、思いきって口に出してみることです。冒頭部を言っただけで、後をつなげてくれるドイツ人もいることでしょう。つかえてしまってもかまいません。ことわざは全文でなくて、一部でも伝わるものがあり、その言語を話す人たち、みなのものなのですから。
 友人の保阪良子さんは、かつてドイツ語のラジオ講座を担当されたとき、Wer spricht, gewinnt(話す者は得る)という言葉を学習者にエールとして送りました。ドイツ語を学ぶ上で、とても大切なメッセージで、Wer wagt, gewinnt (思いきってやる者は得る)という有名なことわざに基づいています(2ページ参照)
 この本が契機となって、ドイツ語のことわざに親しみ、ドイツ語の理解、そして使う喜びを深めていかれますように!

                        藤村 美織


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