Mori-Ôgai-Gedenkstätte Berlin / ベルリン森鷗外記念館・ベアーテ・ヴォンデ

書家吉見松香個展 「百折不回」のご案内

ルイーゼン通りとマリエン通りの角に立つ建物の外壁にあしらわれた「鷗外」の書は、今日ではベルリンのシンボルとして認識されています。観光客や通勤途中の市民は、フリードリッヒシュトラーセ駅に向かう電車の中から、あるいは中央駅に向けて走る電車の中から日々「鷗外」の文字を目にしています。つまり、この建物に何かがあるのは大勢の人が知るところと言えましょう。しかし、実際に何があるのかを知る人は多くありません。

ここに何が隠されているかを知りたい方は、どうぞベルリン森鷗外記念館にお越しください。上述の建物の2階に位置する当館は、ベルリンの壁崩壊以前の1984年にフンボルト大学によって設立されました。以来、東京や津和野、北九州にある鷗外ゆかりの記念館と密に連携を取りながら現在に至ります。

外壁の「鷗外」のオリジナルとなったのは吉見松香氏の書です。吉見氏の作品は外壁のデザインのために2004年に開かれた書道コンクールに寄せられたもので、130点の書の中から選ばれました。外壁の文字は、技術的な理由から塗装工事終了後に画家によって壁に施されました。

2020年1月17日より開催いたします吉見氏の個展「百折不回」においては、この「鷗外」の原作をご覧いただくことができます。淡い青の半紙にかすかに波打った様式で書かれた「鷗外」の2文字は、海を渡ってヨーロッパへとやって来た鷗外の道を象徴しているかのようです。さらに、いろいろな様式で書かれた他の作品も展示しております。どの作品も鷗外の文学をモチーフとして引用しており、作品の雰囲気にあわせたスタイルで書かれました。

開会式は1月16日の18時から予定しておりますので、ぜひお越しくださいませ。

連絡先
Eメールアドレス:mori-ogai-info@rz.hu-berlin.de
Tel. 030 282 6097 oder 030 209 366 933


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